国土交通省では、「官公庁施設の建設等に関する法律」に基づき「国家機関の建築物及びその附帯施設の位置、規模及び構造に関する基準」が定められているとともに、国家機関の建築物の整備を効率的かつ的確に実施するため、計画、設計、施工等の各分野における技術基準も定められています。
これらの技術基準を活用することにより、官庁施設の整備について一定の方向性と水準の確保が図られるとともに、災害に対する安全確保、利用者の利便性向上、環境への配慮等、社会的要請に的確に対応することが可能とされています。
特に、公共建築工事においては、それぞれの工程における重要な部分の施工状況を記録保存し、「公共建築工事標準仕様書」に基づき適正な施工が行われたことを工事写真等によって証明できることが重要であることから、公共建築協会では、昭和60年に建設大臣官房官庁営繕部監修の下『工事写真の撮り方 建築編/建築設備編』を初めて編集し、以降、仕様書の改定等を踏まえて改訂を重ねてまいりました。
平成24年3月に、国土交通省大臣官房官庁営繕部において、官庁施設の品質確保を目的に、官庁施設における工事写真の撮影及び整理に必要な事項について「営繕工事写真撮影要領 平成24年版」として制定され、平成28年3月31日付けで「営繕工事写真撮影要領 平成28年版」として最終改定されています。公共建築協会では、この改定を受けて、『営繕工事写真撮影要領(平成28年版)による 工事写真撮影ガイドブック 建築工事編及び解体工事編/電気設備工事編/機械設備工事編 平成30年版』として、全面改訂し、国土交通省大臣官房官庁営繕部の監修を受けて刊行するとともに、理解を深めていただくために本講習会を開催することといたしました。
多数ご参加くださいますようご案内申し上げます。