国土交通省では、「官公庁施設の建設等に関する法律」に基づき、「国家機関の建築物及びその附帯施設の位置、規模及び構造に関する基準」及び「国家機関の建築物及びその附帯施設の保全に関する基準」を定めるとともに、これらの告示基準に基づくさまざまな技術基準(基準・要領・資料(注1))を制定しています。
一方、平成15年3月には、国家機関による営繕事務の一層の合理化・効率化のため、各府省庁の使用する技術基準類及び工事書式類が「統一基準」として決定され、その後も、順次、必要な基準が統一基準として追加されています。
各府省庁においては、公社、独立行政法人等に移行する組織も含め、「統一基準」の使用を徹底し、営繕事務の合理化・効率化を推進することとされ、統一化することにより、品質確保、コスト縮減、生産の効率化、受注者の利便性向上等についても図られるとされています。
公共建築協会では、これらの技術基準について、関係する参考資料などを加えてより分かりやすく編集した技術基準関係書籍を発行しています。
これらの書籍は、国や地方公共団体などの公共建築工事のみならず、民間の工事においても広く活用されていることから、公共建築をはじめとする建築工事における品質確保が図られるよう、また、業務の効率化、円滑化や建築関係技術者の技術力の向上に資するため、今後も定期的な改訂版の編集・発行など充実に努めてまいります。
(※)公共建築協会が編集・発行する技術基準関係書籍は、「新築工事」に関するものとなっています。
「改修工事」「営繕積算」関係の書籍や国土交通省大臣官房官庁営繕部が制定(改定を含む)する技術基準以外の書籍などにつきましては、当協会の発行書籍ではございませんので、お間違いのないようお願い申し上げます。
(※)技術基準関係書籍の「〇〇年版」表示は書籍の発行年を示しております。
技術基準の改定予定などに関するお問い合わせにつきましては、直接国土交通省へご確認下さいます
よう宜しくお願い申し上げます。
(注1)国土交通省では、基準・要領・資料について次のとおりとされています。
・「基準」とは、統一的かつ効率的に官庁施設の営繕等を実施するために必要となる技術的事項等を
定めたもの。
・「要領」とは、営繕等の業務を統一的又は効率的に行うための業務管理に係る事項等を定めたも
の。
・「資料」とは、基準又は要領を円滑かつ適切に実施するために必要となる資料、官庁施設の営繕等
に当たっての指針となる事項等をとりまとめたもの。