建築物の利用に伴って排出される温室効果ガスは、全排出量の過半を占めています。これを削減するためには、施設のライフサイクル(企画、設計、施工、維持管理、改修、解体)を通じて、省エネルギー性能を分析・評価し、マネジメントしていく視点が重要です。
当研究所では、建物のライフサイクルを通じての省エネルギー性能のマネジメント手法をまとめることを目的とし、平成15年度に村上周三委員長のもと「公共建築物におけるLCEM検討委員会」を設置。以降、適正なマネジメントの手法の確立や、システムシミュレーションツール(LCEMツール)の開発に取り組んできました。