2021フォトコンテスト受賞作品

2021年受賞作品

「公共建築の日」及び「公共建築月間」北海道地方実行委員会の主催による「公共建築の日」2021フォトコンテスト受賞作品を紹介します。
本年のフォトコンテストは、2021(令和3)年7月7日に応募要項を発表し、応募部門を「デジタルカメラ部門」、「携帯・スマホ部門」の2部門で、令和2年10月以降に撮影した作品を対象に、「公共建築と風景、街並み」をテーマに同年7月7日から10月11日まで応募を受け付けました。
本ページで紹介している作品は、令和3年12月8日に開催された審査委員会において、厳正なる審査の結果選定されたものです。

デジタルカメラ部門

「秋のウポポイ」

グランプリ
長友 逸郎(札幌市)
建物名●ウポポイ(民族共生象徴空間)
(佐藤雅英審査委員長評)
ウポポイ(民族共生象徴空間:令和2年7月一般公開)を取り巻く四季のうつろいを感じさせる、季節感のある作品になっている。秋のやわらかい陽光の中で沼に佇むチセ(家)を捉え、注ぐ陽光と湖面のコントラストが絶妙であり、優れた作品となった。

「写真に残しておきたい場所」

「駅に着いたよ」

準グランプリ
山内 佳子(札幌市)
建物名●北海道百年記念塔
(佐藤雅英審査委員長評)
これまで百年記念塔を題材とした多くの応募があったが、この作品のアングルは初めてである。写真を撮っている人物を手前に入れて、それを囲むようにレンガと石の側壁を撮りこんで、百年記念塔と背景の空で構成する優れた構図になっている。空にもう少し余裕があれば一層優れた作品になったと思う。
準グランプリ
朝日 均(札幌市)
建物名●札幌駅
(佐藤雅英審査委員長評)
手前にある花とガラス面に映る道行く人のシルエットが組み合わさって非常に美しい光景となっている。それに映るガラスのピラミッドが一段と幻想的な雰囲気を醸し出している。幻想的で駅前にもかかわらず静謐であり、まるで詩の世界のような作品となった。

「淡色世界」

「咲き誇る花を見つめて」

佳作
佐々木郁太郎(札幌市)
建物名●美馬牛小学校(美瑛町)
(佐藤雅英審査委員長評)
雪の中に佇む美瑛町の美馬牛小学校を正面に据え、空間全体のトーンをやわらかく白で統一することで冬の北海道が表現されており、心にやさしい、美しい作品である。
佳作
谷口 美江(札幌市)
建物名●札幌市資料館(旧札幌控訴院)
(佐藤雅英審査委員長評)
佐藤忠良の彫刻(《若い女の像》)を左に、その右手奥に札幌市資料館を配置し、夕刻と思われる西日の淡い光が注ぐことで逆にそれらが強調される効果を生んでいる。その間に咲き誇るバラを撮りこむことで一層それが強調されている。

「百年記念塔よ、永遠に」

「夜の札幌駅」

佳作
奥谷 忠浩(南幌町)
建物名●北海道百年記念塔
(佐藤雅英審査委員長評)
カメラを三脚に固定し、スローシャッターでしか撮れない難しい作品となった。星々の軌跡を背景に浮かび上がる百年記念塔を正面に捉え、構図もしっかりしている。
佳作
廣瀬 大亮(札幌市)
建物名●札幌駅
(佐藤雅英審査委員長評)
時間帯を選んで撮影したことで、夕暮れ時の札幌駅前に注ぐ陽光をうまく捉えている。札幌駅と駅前通りの表情が生き生きとしている。行きかう車の列が、コロナ禍にあっても日々の営みが続くことを感じさせる。

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携帯・スマホ部門

「風景の中に佇む記念館」

特選
中村 佳弘(倶知安町)
建物名●有島記念館
(佐藤雅英審査委員長評)
羊蹄山、手前の白亜の有島記念館と池に映りこんだ姿を正面に捉え、左右の樹々にボリューム感を持たせることで全体のバランスをとることに成功している。淡く差し込む光がそれを際立たせる構図の素晴らしさは特筆に値する。

「桜の絨毯と天文台」

「夕陽を背に」

入選
藤原 睦(札幌市)
建物名●札幌市天文台
(佐藤雅英審査委員長評)
桜で有名な場所であり、散った桜の花びらを手前に置くことで、札幌市天文台を仰ぎ見る構図になり、逆に天文台の存在が強調されている。曇天の光がその効果を高めている。
入選
久保田 豊(札幌市)
建物名●北海道百年記念塔
(佐藤雅英審査委員長評)
雲が早いスピードで手前に流れてくる感じをうまく捉えている。百年記念塔のシルエットと下層部のエントランスの先に夕陽の景色を撮りこむことで、一段と百年記念塔の美しさが際立っている。

「変わらぬ道」

「知識欲の秋」

入選
平尾 聡(札幌市)
建物名●小樽観光物産プラザ
(佐藤雅英審査委員長評)
雲間から差し込むやわらかい光が、歴史的建造物である小樽観光物産プラザ(旧小樽倉庫)の重厚感とキメの細かい小樽軟石の質感を浮かび上がらせている。
奨励賞
桑原 朋子(千歳市)
建物名●北海道大学総合博物館
(佐藤雅英審査委員長評)
秋の紅葉を手前におき、四季のうつろいを感じさせることで、レンガ造りの歴史的建造物である北海道大学総合博物館(旧北海道帝国大学理学部)の重厚な存在と時間の流れを感じさせる相乗的な効果を生んでいる。

「reflection」

「PMFに会いに行く」

奨励賞
本間あかり(江別市)
建物名●札幌駅
(佐藤雅英審査委員長評)
雨上がりの濡れた路面に映る駅舎が、普段とは違う駅の表情を浮かび上がらせ、非日常的な「ファンタスティックな駅」というものを表現している。
奨励賞
井内 祐(札幌市)
建物名●札幌コンサートホールKitara
(佐藤雅英審査委員長評)
札幌コンサートホールKitaraに向かう市民の後ろ姿を捉え、その後ろ姿とKitaraがうまくマッチしている。Kitaraが札幌市民に愛されていることが伝わってくる。

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