農林業の知と技の拠点施設 本館

施設概要

南西面外観

1階ホワイエ

1階職員室

1階大会議室

3階土壌微量物質実験室

鳥瞰

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発注 山口県
設計・監理 基本・実施設計:梓設計・長野総合建築事務所JV
施工 建築工事:洋林建設・藤本工業・土井工務店JV
電気設備工事:成長機電・入交電設JV
機械設備工事:三起設備総業・中冷山口JV
昇降機設備工事:東芝エレベータ(株)中国支社
概要 建築場所:山口県防府市大字牟礼字長命10307番地
主要用途:研究所
敷地面積:4,157.47㎡
建築面積:1,449.20㎡
延床面積:3,298.87㎡
構造:鉄筋コンクリート造
階数:地上3階
最高高さ:15.0m
施設内容:
〈1階〉職員室、大会議室、応接室
〈2階〉会議室、林業分析室、害虫実験室 他
〈3階〉食品化学実験室、土壌微量物質実験室 他
総工事費:約1,510百万円

施設の概要、設計コンセプト等

 

本県の実情に応じた先端技術の開発と、高度な技術を持つ即戦力人材の育成に一体的に取り組むため、農業大学校と農業試験場等を統合した「農林業の知と技の拠点」を形成。
当該施設は、拠点機能を発揮するため、研究部門と教育部門が一体となった本館棟である。
「原風景の創造」をコンセプトに、豊かな自然と由緒ある歴史に恵まれた土地において、自然に溶け込む外観デザインを目指し、木やコンクリート等、素材そのものが建物の表情としてあらわれ、アースカラーを基調とした色彩計画、機能性と意匠性を兼ね備えた木目調ルーバーの設置など、緑に囲まれた土地において周辺環境に調和する外観計画とした。
また、一般市民が利用するエリア(ホワイエ、大会議室)は、開放的で開かれた施設づくりを目指し、農林業の拠点施設としてアピールできるよう天井や壁に山口県産木材を活用した。
平面計画では、事務・管理部門と研究部門を明確に分離し、建物内部でセキュリティー管理が行いやすいゾーニングとし、研究部門は、将来の増設等に柔軟に対応でき機能性に追及した空間とした。さらに近年の気候状況から夏期の温熱環境を重視し、常時職員のいる事務室を北側に配置した。