被爆遺構展示館

施設概要

外観(南立面)

外観(北東から)

内観(風除室)

内観(展示スペース1)

内観(展示スペース2)

内観(遺構面)

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施設名称 被爆遺構展示館
発注 広島市
実施設計 (株)綜企画設計 広島支店
施工 建築・設備工事:(株)青木工務店
展示解説制作・設置:(株)乃村工藝社
レプリカ制作・設置:大塚オーミ陶業(株)
概要 所在地:広島市中区中島町 平和記念公園内
建築面積:86.20㎡
延床面積:81.09㎡
遺構展示面積:10.24㎡(3.2m×3.2m)
構造・規模:鉄骨造 平屋建
工期 設計:令和2年12月~令和3年3月
工事:令和3年7月~令和4年3月

工事の概要、設計コンセプト等
平和記念公園一帯には、被爆前、民家や商店等が密集し、人々の日常の営みやにぎわいがありました。被爆後、公園として整備したため、公園の下の一部には被爆当時の民家や道路の跡などが今も残っており、2019年(令和元年)に行った調査の結果、この場所から被爆遺構が見つかりました。本施設は、平和記念公園を訪れる方々に被爆の実相を伝えるため、被爆遺構の保存状態等をモニタリングしつつ展示できるよう建屋を整備したものです。
この場所にはかつて天神町筋という道路があり、それを想起させる園路が将来的に整備される計画であることから、施設配置や出入口は園路と一体感のあるものとしています。外壁は、被爆遺構を保存するため直射日光が入らないようにするとともに、平和記念公園内の建築として違和感を生じさせず周囲の木々に溶け込むようアルミパネルを採用しています。内部については、展示スペース等の天井や内壁を調湿性のある木材としています。