大山頂上避難小屋

施設概要

​施設写真​

外観1

外観2

内観(1階小上り)

(施工状況)ヘリ資材運搬

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山頂からの風景

初夏の山頂

弓浜半島の眺望(漁火・夜景)

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名称 大山頂上避難小屋
所在地 鳥取県西伯郡大山町大山
用途 避難小屋
発注者 鳥取県
実施設計 (有)ケーアイ建築設計
工事監理 鳥取県
敷地面積 245.52㎡
建物概要 建設年度:昭和60年度
構造:鉄骨造2階建て
延べ面積:205.23㎡(改修前:155.30㎡)
工事内容 国立公園満喫プロジェクト事業の一環として、令和元年度に着工し、1期工事(外装改修及び増築)、2期工事(内部改修及び2階の増床)に分け、約2カ年をかけて改修工事を行い、令和2年10月に完成。
・2階を増床し、収容人数を増加
・男女兼用トイレを男女別に分け洋式化し、男子小便器を1基増設
・太陽光発電設備を更新し、照明をLED化
・外壁、屋根、サッシ等を全面改修
・倉庫を増設し、収納容積を増加
・混雑の原因である階段とトイレの配置を見直し、動線を改善
工期 (第1期)平成31年3月28~平成2年7月20日
(第2期)令和2年3月30日~令和2年10月30日
施工者 (第1期)

〈建築・機械設備〉(株)金田工務店(請負額130,546,600円)
〈電気設備〉(有)東洋産電(請負額13,142,800円)
(第2期)

〈建築・機械設備〉(株)金田工務店(請負額90,453,000円)
〈電気設備〉岡田電工(株)(請負額22,550,000円)

建物について
大山頂上避難小屋は、大正10年に大山保勝会指定の大山頂上売店(木造平家建て)として建設されたのがその始まりである。当時は夏のみの売店として使用されていたが、昭和18年には後に測候所となる大山観測所が2代目として建設され、昭和21年9月に観測所としての役割を終えたのちに改修工事を実施。避難小屋としての利用が始まった。
昭和33年には3代目となる避難小屋(鉄筋コンクリート造平家建て)が建設され、昭和60年に国立公園50周年事業として現在の4代目避難小屋(鉄骨造2階建て)が完成。無人の避難小屋としては国内最大の100人が収容できる施設として多くの登山者に利用されてきた。
その後30年以上の間、様々な改修を行いながら使用されてきたが、この度「国立公園満喫プロジェクト」の一環として、全面リニューアル工事を実施。2階部分の増床に併せて開口部を増設することで、収容人数及び眺望を改善し、多くの方が建物内から弓浜半島を一望できるようになった。併せてトイレを男女別(水洗一部汲取り式)に再整備するなど、使い勝手や利用者の動線を根本的に見直し、より一層登山客が楽しめ、快適で使いやすい施設へと生まれ変わっている。

 

 

(大山について)
大山は、大山隠岐国立公園にある標高1,729mの中国地方最高峰の山であり、古くから修験道の霊場として山がご神体として崇敬され、麓の博労座では西日本一の牛馬市が開かれる等賑わってきた。
現在では、比較的手軽に登山できる山として年間6万人を越える登山者で賑わい、四季折々の自然が織りなす景色に人々は魅了されている。また、標高800mから1,300mには、西日本最大級のブナの原生林が広がっており、多くの登山者に豊かな自然を感じさせてくれている。一方で日本海に面した独立峰であり、天候が悪化した場合、3,000m級の山に匹敵する厳しい一面を見せる。