広島平和記念資料館本館

施設概要

俯瞰

建物中央部(北背面[原爆ドーム側])

ピロティ

北東正側面(原爆ドーム側)

木目調疑似打放仕上

2階ギャラリー

基礎下掘削状況

錫プラグ入り積層ゴム支承

転がり支承

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名称 広島平和記念資料館本館
発注 広島市
設計・監理 設計 公益財団法人文化財建造物保存技術協会

監理 株式会社山下設計

施工 建築工事 株式会社大林組広島支店
電気設備工事 株式会社長沼電業社
冷暖房・空気調和・衛生設備工事 株式会社九電工中国支社
概要 所在地 広島市中区中島町
敷地面積 71,900.00㎡
建築面積 1,409.34㎡
延床面積 1,614.94㎡
構造・規模 鉄筋コンクリート造 地上3階建て
工期 設計 平成23年6月~平成28年3月
工事 平成28年12月~令和元年10月

設計コンセプト
「広島平和記念資料館本館」は、昭和30年の開館から60年が経過し老朽化していることから、平成22年7月に策定した「平和記念資料館展示整備等基本計画」に基づき、本館建物の耐震化や保存整備、常設展示の全面的な更新、観覧動線の変更などを行うこととなりました。
重要文化財である広島平和記念資料館の耐震改修に当たっては、文化財保護の観点から外観・内観の大幅な変更を伴わない耐震補強工事を行う必要があることから、建物に耐震部材を加えず、建物下に免震装置を組込む免震構造を採用しています。

施設の特徴
「広島平和記念資料館」は、昭和24年8月6日交付の広島平和記念都市建設法に基づき整備された平和記念公園の中心施設であり、被爆資料の展示を通して被爆の実相を伝え、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に寄与することを目的に建設されました。
設計は、同年に実施された「広島平和記念公園及び記念館設計懸賞募集」で一等入選した丹下健三ら四名の案を基に、丹下健三(丹下健三計画研究室・東京大学建築学教室)が実施設計を手掛け、昭和30年8月24日に開館しました。
ピロティの造形やルーバーの意匠などに丹下健三の建築的特徴がよく示されており、「意匠的に優秀なもの」という指定基準により、平成18年7月5日に文部科学省告示第93号において、重要文化財に指定されています。