その10 最終回 国土交通省編

2015/11/10

今月は、国土交通省のページをジャランジャランしてみました。

これまで、培ってきた経験で、業務の概要を知るには、キッズコーナーが一番、ということをわかっておりますので、早速、トップページをスクロールし、右側にあるキッズコーナーの文字を発見し、クリックしました。

その中に、国土交通省のお仕事、という文字がありましたので、クリック。組織別に並べられていまして、本省、外局、特別の機関、施設等機関の4つになっています。さらに見ていきますと、環境、国土、まちづくり、防災、道路、住宅、鉄道、海運、港湾、航空、観光、天気、海上保安など、インフラから交通、未来の日本を考えるなど、非常に幅広いことがわかります。特に、人が踏んだり、触ったり、使ったりするような、実に身近なもの、人の活動を直接的に支えるハードに関わっている、というのを確認しますと、親しみがさらに倍化します。

また、さすが、国土交通省ですね。省内見学ができるようになっています。ここを開けてみるまで、バーチャルな省内見学かと思ってましたら、そうではなくて、36名までという人数の制限はありますが、申し込みによって、大臣会見を行っている場所や、防災センター、建物免震施設、屋上庭園などのいずれかが、見学できるようです。私のオススメは、建物免震施設です。防災拠点施設として、地震が起こっても、国土交通省の機能が途絶えないようにするため、建物を地震から機器、免震装置と言いますが、地下室のさらに下を掘り、杭を切断し、柱と基礎の間に、その装置を入れています。最先端建築技術であることもさることながら、こんなに、ビクともしない建物の下に、こんな装置を、どうやっていれたんだろう、と不思議に思うとともに、建築技術者たち、現場の職人さんたちに、驚きと敬意の念が生まれると思います。こんなにすごいことが、日本ではできる、それによって、建物の安全性を高められる、ということですから、実に、誇らしいことであります。そんな景色を、ぜひ、ご自身の目で、見ていただきたい、と思うのです。

それから、出前講座の案内がされています。これも、おすすめのメニューだと思います。学校の社会のお勉強のために、実務をやっている人から直接話を聞いて、いろいろと話してみると、教科書で国土交通省の仕事をお勉強するのに比べて、より興味がますのではないでしょうか。それに、法律のことなど、政令、省令、告示など、なかなか、簡単には理解しづらいものなので、そうしたものも、直接、その法律を運用している人から話を聞くと、よく理解できると思います。旅費の負担があるものの、生の声を聞いてのお勉強という点で随分とお得、という感じをしております。

次に、公共建築を取り扱っている官庁営繕のページを見てみました。この月刊誌を読まれている方は、公共建築に関心の高い方が多いと思います。公共建築が、国民の共有財産であることから、その品質確保は、重要な要素だと思います。ここに、「公共発注機関の皆様へ」という枠の中の公共建築の品質の確保をクリックしてみますと、品確法を踏まえた官庁営繕の主な取組が紹介されていました。公共建築を整備・保全していく、という技術的な部分は、当然、行われるべきものとして基準類が整備されているわけですが、そうした整備・保全という行動を確実に実施するためには、実際に仕事をしていただく方々を決定し、使命感を持って実施していただく必要があります。そのため、発注者側として、どのようにやっているのか、ということを説明・公開し、そうした実施をされる方々にご理解していただきたい、ということが記述されていると思います。

最後になりましたが、霞ヶ関にございます、「省」と名のつく行政機関は、今回の国土交通省をもって、最後になります。特に、アナウンスはしておりませんでしたが、当初より、「省」と名のつく組織のみを対象にする、という企画でしたものですから、このジャランジャランシリーズは、今回で終了いたします。この紙面を通じて、「ジャランジャラン」という親しみやすいインドネシア語を覚えていただけたでしょうか。多忙な皆様におかれましては、なかなか、海外旅行には、という方も、多いとは思いますが、是非、一度、インドネシアをジャランジャランしてみてください。

 

 

では、「サンペイ・ジュンパ・ラギ」(また、会いましょう)

 

 

注)ここでの考え方等につきましては、筆者個人によるもので、公共建築協会とは、関係ありません。