その9 総務省編

2015/10/10

今月は、総務省のページをジャランジャランしてみました。

最初に、トップページに行きますと、ピックアップ、フォトギャラリー、総務省ミッションという3つのタグが飛び込んできました。

総務省は、どういう業務を行っているのかな、と思いで、総務省ミッションをクリックしましたところ、次の4つが示されていました。1地方創生と経済好循環の確立、2くらしやすく・いきいきとした社会の実現、3安全・安心な社会の構築、4未来につなぐ行政基盤の確立。この4つを眺めていますと、英字であることと、4つのミッションのすべてに入っているICTが、実に印象的でした。つまり、どういう仕事の中でも、ICT抜きには考えられない、ということかな、と思いました。私自身の生活を振り返っても、パソコン、タブレットと、仕事のみならず、生活の中に、べったりと横たわっている感じですが、総務省の場合、ミッションを考える上で、、その達成のためには、ICTの領域なしには、ありえないということでしょうか。

最近の話題でも、サイバー攻撃といったネット上での問題が国家間の問題となっている事例が報道されています。そこで、安全・安心な社会の構築をクリックして、出てきたページをスクロールしますと、10ICTの安全・安心の確保、というページを発見しました。クリックしますと、利用環境、サイバーセキュリテイ等がとりあげられていました。これまで、すでに忘れられた言葉かもしれませんが、インテリジェントビルというインターネットによる通信環境や、カードによる各室の入退出管理などの設備を導入した建物が注目を浴びた約30年近く前から、ずいぶんと、問題の質が変わったものだと、思いました。少し前に、ある大学にいきました折、学生の出欠管理や、連絡事項なども、カードやインターネット上で行われたり、教室にカメラがついていて、部屋の状況を確認しているなど、設備的に進歩してると見えないような、一見、普通の学校でも、インテリジェント化されているのに、私からは、ちょっと不釣合いに見えるのですが、学生さんや先生方からは、当たり前な風景・状態なんだろうな、と思うと不思議な感じもしたのですが、総務省のミッションを見ていますと、行政の思考回路も、今の学生のように当たり前にあるインターネットや、情報処理環境に、どのような機能やガードを設けると便利になったり、安全になったりといったことを考えることが、実に普通なんだと実感させられます。

次に、トップページから組織案内を見てみました。ここでは、大臣、各局等の案内が出ていました。その中で、公共建築の今後の整備・維持管理に関連の深い、最近話題の公共施設等総合管理計画にかかる部分を探してみました。地方財政局の所管事項だろうとめぼしをつけて見てみますとすぐには現れませんでしたので、左側の箱の地方財政の分析をクリックすると、そのページの左側の箱に公共施設等総合管理計画の文字が現れました。早速、クリックして見てみますと、策定事例や更新費用試算ソフトが提供されていました。事例の中では、なんと、私の出身地であります新居浜市が出ていました。これまた、早速、クリックし、その中からPDFを開けて見ますと、新居浜市アセットマネジメント推進基本方針が、平成24年1月に作られていましたから、かなり、先駆的な取り組みとして策定されたようで、同郷人としましては、うれしい限りであります。その中で、将来人口予測が示されており。昔、学校で習った13万人という数字が、2030年には、10万人をきるようなことになっていまして、ちょっと、さびしい感じを抱いたりしました。さらに、長寿命化による縮減効果を試算していましたが、耐用年数を50年から65年にすることによって、年間16億円程度の縮減になると予測しており、長寿命化への取り組みの重要性が示されていました。

それから、今回、初めて総務省の広報・報道のページを見て知ったのですが、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業というものがあるらしく、中をのぞきますと、総務省の過去に公開していたページが見れるようになっていました。過去のホームページに掲載されたものを調べるときに実に便利なページでした。

ぎっしり詰まった総務省のホームページを、ぜひ、覗いてみてください。

 

 

注)ここでの考え方等につきましては、筆者個人によるもので、公共建築協会とは、関係ありません。