その1 法務省編

2015/01/10

霞が関にある中央官庁なども、インターネットで、実に詳細な情報を掲載しています。そのあふれ返る情報に、実際のところ、消化するのは、非常に難しいのではないでしようか?? 私自身も、中央官庁から提供されている情報すべてにアクセスするのは、全くもって、不可能です。それに、ちらちらと、情報を見た方ならわかると思いますが、情報によっては、かなり、基礎知識が必要になる場合もあるようです。

今回、シリーズものとして、行政の立場から公共建築に携わる建築家が、霞が関に所在する各省庁のホームページを見るシチュエーションも想像しながら、どういうところをみるのか、また、どういうふうに思うか、想像しながら、見ていきたいと思っています。

なお、ジャランジャランというのは、インドネシア語で、「散歩する」という意味で、on lineは、その言葉のとおり、「インターネットで」という意味であります。

それでは、今回は、日比谷公園横に位置する「法務省」のページをジャランジャランしてみましょう。

最初に、敷地を確認したいところですが、ありました。一番下までスクロールしますと、住所、アクセスが、あります。アクセスをクリックしますと、日比谷公園、お濠との関係で、建物の位置、法務省管理の建物がどれか、ということも、簡単に、見て取れます。また、法務省は、赤れんが庁舎が有名ですから、そこは、見たいところではないでしょうか。先程クリックしたアクセスのすぐ上に、法務資料展示室があり、クリックしますと、その中に、赤れんが棟という文字が現れまして、そこをクリックしますと、その歴史を知ることができます。今から、130年近く前の人たちが、大規模な官庁集中計画を作成していたということに、尊敬の念を抱かずにいられません。法務資料展示室のページに、見学・アクセスのページがあり、公開日、公開時間、入場無料と書かれていますので、ここの読者の皆様も、是非、霞が関観光として、訪問されてはいかがでしょうか。

さて、法務省という建物の中で、どういう業務が行われているのかな、と関心の湧くところですが、法務省さん、いいですね。きっずるーむ、というのが用意されていまして、簡単に概要を知るには、実に、分かり易い。法務省ってどんなところ?というページにQ&Aが、用意されていまして、Qの内容が、かなり大人っぽい内容なので、普通に私などがみるには、実に、参考になります。約5,200人の職員が、働いておられるということで、主として、その職員の方と施設や予算といったインプットによって生み出される行政サービスが、国民の皆様に提供されていくわけです。出入国の際に必ずお世話になる入国管理局、登記簿を取り扱う法務局、いつも新聞やテレビに登場する検察や刑務所など、我々の生活やその安全・安心に欠かせない業務を担当されていることが、よくわかります。

当然ですが、そういう業務を実施するスペースの整備、維持管理などには、調達行為が必要になります。トップページの右側にありました。政府調達情報です。クリックしますと、資格審査・調達情報、というのがありましたので、クリックしますと、建設工事等の調達情報がありました。どんな調達をしているのかな、ということに関心のある私は、次に、調達情報について、をクリックしました。そうしますと、発注の見通しという文字が現れました。早速、一番上をクリックしますと、PDFで公開されている発注見通しの具体的案件が明示されたページが出てきました。これは、法務省大臣官房施設課長が、発注者になるものでした。

なかなか、法務省のトップページから、相当、奥深くまで、情報が提供されているようで、そのすべてを少しの時間で訪問することはできませんでしたが、個人的には、特に、入国管理業務に、関心を持ちました。外国人、日本国民の出入国管理を、一人一人に対して行わないといけないということの大変さや、外国人登録原票のお知らせなども出ていましたが、ここで、お知らせしたら終わり、なんてことはないはずで、そうした行政が的確に行われるようにするための、個々の広報やデータの管理など、ホームページでは見えてこない苦労やノウハウがあるんだろうな、と想いをはせた次第です。

皆さんも、一度、覗いてみて下さい。レッツ検索「法務省」!!

 

 

注)ここでの考え方等につきましては、筆者個人によるもので、公共建築協会とは、関係ありません。