2015年1月15日次世代BIMのお勉強

2018/01/23

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次世代公共建築研究会 IFC/BIM 部会に参加して、BIMの勉強をしました。

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2015年1月15日、BIMのお勉強をしてまいりました。

 

建築研究所の方による発表で、建築許可、確認などへの活用、というような話をしておりました。

そこで、思ったのが、次のようなこと。

確認に必要な図書は、法令に合致しているかどうか、ということを確認するための図面であり、作るため、ということが、目的ではないが、同じ建物に対する判断なので、建物の図面、というか、モデルについては、共通するものがある。

たとえば、図面に、防火区画を明示し、その面積を確認する、となると、防火区画のラインを明示し、そのラインにある建具、壁などが、法令に適合したものかどうか、ということを確認することになる。その場合、モデリングしたものに対し二次元CADのように、レイヤーという概念で、区画線レイヤー、建物レイヤーとわければ、作るために使うCADデータを活用して、確認申請のための図面をつくることができる、というか、レイヤーの選択によって発注図書や、申請用と印刷を分けられるのではないか、というもの。

このあたり、よくわからないので、メンバーで、BIMにくわしい方に確認すると、たとえば、躯体であれば、例えば、躯体というファイルで、作られていて、それに、他の仕上げなどがのる場合には、仕上げというファイルがあって、それを重ねて表示することができるので、昔のレイヤーという機能は、ファイル、という形で実現できている、というものでした。

ということは、申請のために、BIMを利用して、どうしていくのか、ということに、活路が開けてくるように感じました。

また、さらに、ふと思いついたのが、BIMというと、Building Information Modelingという使い方になっているのですが、概念的には、Building Modeling with Informationなのでは、と思ったことです。

つまり、建築模型を作るように、モデリングし、そのモデルに、寸法、とか、材料仕様とか、他の情報を入れていく性格のものではないか、と思ったからです。

その点、よく、三次元CADとBIMは、同じではないか、という言い方をする方がいるのですが、まったく別で、三次元CADは、点の情報と点の情報で、線をつくり、線と線をつないで、立体のように見えるものをつくり出すのですが、BIMは、たとえば、壁という物体の形状を、数字を活用して決めるて、マッシプな塊が、コンピュータの中に作られている、ということなのかな、と思うようになりました。

普通の模型は、当然ですが、寸法など入っていません。でも、寸法に忠実に、模型をつくることによって、いろいろな角度から、見えたり、内部まで精巧につくれば、小型カメラの活用などで、中の雰囲気を確認したりできます。それを、模型をつくらずに、コンピュータ上でやると、今までできなかった模型に寸法線をいれたり、いくら精巧につくろうとしてもできなかった設備配管まで、模型の中に実現できる、というようなことなのかな、と思うようにりました。

また、同日、設計事務所の方が、活用事例を話してくれました。それに、あわせて、参加者の方で、施工にBIMを使っている詳しい方に伺うと、日本では、サブコントラクターとゼネコンが、同時に図面を書き出すような時間の流れなので、設備で躯体図もモデリングしてしまい、建築のモデリングが終わったときに、躯体ファイルを、自分で使ったものから、建築業者の作ったものに、入れ替えるんだ、というような事例を教えてくれました。

その話から、入力にかかる無駄とも思える二度手間入力も、そんなに気にならないほど、BIMを使っている方たちは、入力の習熟度も高いし、速くなっているのかな、と想像した次第です。