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岡山市消防水難救助訓練施設
施設概要
所在地 | 岡山市南区浦安南町495番地88 |
発注 | 岡山市 |
設計・監理 | 株式会社黒川建築設計事務所 |
施工 | 建築工事:株式会社重藤組・河野建設株式会社共同企業体 電気設備工事:中央電気株式会社 機械設備工事:中国水道工業株式会社 |
概要 | 敷地面積:7,861.78㎡ 建築面積:751.04㎡ 延べ面積:772.16㎡ 構造/規模:RC造/地上3階 |
工期 | 令和5年9月~令和6年12月 |
事業目的
岡山市消防局は、政令指定都市移行に伴い従来からの水面救助業務に加え、潜水救助業務を開始、現在は年間約20件の水難救助出動要請に対応している。水難救助活動は危険性及び活動困難性が高く、反復訓練による安全性確保と技術向上が必須であるが、現状専用の水難救助訓練施設を有しておらず訓練環境確保に課題を抱えている。また近年、気候変動に伴う風水害が全国的に頻発しており、市民の安全・安心を確保するには消防の災害対応力向上のみならず、市民の防災意識向上を図ることが必要となっている。
そこで、水面、潜水訓練をはじめ救命ボートや水中ドローンを使用した訓練を行うことができる水難救助訓練施設を整備し、安定した訓練環境の確保、消防職団員の水害への対応能力向上を図ると共に体験型風水害訓練施設を併設し、市民に模擬体験してもらうことで災害時の避難行動について学び、自ら命を守る取り組みにつなげていく。
設計コンセプト等
~水難救助能力や市民自身の防災力の向上の基盤となり、水害から市民の命を守る防災訓練施設~
◆安全性、耐久性、経済性に優れた施設
・職員と市民が交錯しないゾーニング
・耐震安全性の上乗せ(重要度係数)による耐震性の確保
・1階フロアレベル(KBM+1,000)の設定による耐浸水性の向上
◆景観性、地域性、機能性へ配慮した施設
・周辺地域の景観に配慮したデザインの採用
・排水、騒音、光害等に係る対策の実施
・ユニバーサルデザインやバリアフリーによる誰もが利用しやすい施設整備
◆環境保全性に優れた施設
・屋根、外壁、床の断熱性向上や適切な設備機器の選定による省エネ性能の向上