広島市こども療育センター及び児童相談所(第 I 期)

施設概要

西立面

外観(北西から望む)

階段室

食堂

男子居室ゾーン

EVホール

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 施設名称  広島市こども療育センター及び児童相談所(第I期)
 所在地  広島県広島市中区光町
 発注  広島市
 設計・監理  東畑・中電技術コンサルタント設計共同体
施工 〈建築工事〉五洋・増岡建設工事共同企業体
〈電気設備工事〉浅海電気・長沼電業社建設工事共同企業体
〈空調設備工事〉新菱・中電工建設工事共同企業体
〈衛生設備工事〉広島啓発工業株式会社
〈昇降機工事〉フジテック株式会社西日本支社広島支店
 概要  敷地面積 9,744.55㎡
建築面積 6,614.76㎡
延べ面積 22,024.59㎡
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
階数 地上6階
 工期  〈設計〉平成28年10月~平成30年3月
〈工事〉平成30年7月~令和2年1月

工事の概要・設計コンセプト等
本工事は、児童虐待をはじめとする児童相談の中心的役割を担う児童相談所の相談体制の強化など、ソフト面の充実強化並びに、こども療育センターの障害児療育などの取り組みの充実強化と併せて、狭あい化・老朽化しているこども療育センター等を建替整備するものであり、令和2年1月に児童心理治療施設(愛育園)が入居する南棟が完成した。今後は、同一敷地にある既存施設の建替を順次行い、最終的な完成を予定している。
外観については、複数の材料を階層的に使い分け、視線を緩やかに制御する木調ルーバーをランダムに配置をすることで、こどもたちの多様性や躍動感を表現している。内部においては、階段室を利用した吹抜けを設けることで明るく開放的な共用空間を生み出し、また積極的に木質化を図ることで暖かみのある空間を演出している。今回完成した南棟については、こどもたちの居住エリアが含まれるため、男女別に独立したゾーニングとし、セキュリティーやプライバシーに配慮しながら、住宅らしいスケール感と暖かみのある色使いを心掛けた。